カラスの日記でしょ

カラスが人間界のことについて書きます。カラスの勝手でしょ。

私が体験した最強?のカイゼン

私は一時期、人に見せる顔でもないのに夜のおにーさんやってました。

ちょっとだけね。

ほんのちょっとだけ。

動機は面白半分だったと思う。そんなゆるさで迷惑をかけた人ごめんなさい。

あの頃は若かったよほんと…。

 

 

そこでミッチリ働けば3ヶ月で普通の仕事をしている1年分以上のことが学べる。そう言われている世界で学んだことの一部を話したいと思う。

 

究極のイベント”反省会”

仕事の開始は午後8時くらいだったと思う

夜のお仕事が終わるのはだいたい午前6~10時

朝方になると変な達成感がある。そして眠たくてたまらない。

なのに、そこで発生するその日最後のイベント。反省会だ。

 

お酒が入って眠い。歩き疲れてしんどい。そんな状態で強面の上司(やくざの舎弟だと思われる人たち)に向かって、その日挑戦したことの反省と改善策を発表する。メンバー全員がそれをやる。

 

この反省会をやっていて素直に良いと思えたポイント思った点を挙げる。

 

・反省会が強制

内容のが濃いい(強迫観念的な意味で)反省会を毎日行える。個人でやるかやらないか分からない反省よりよほど組織として意味のある反省会を行える。

 

・メモを取らせる

毎日こと細かくその時間何やっていたのか、反省会の前に思い出して改善策が出せるように準備をさせる。反省会が強制かつ本気でやるものなので、メモをとっていないと本気でやばいことになる。逃げたくても逃げれない、そんな中でずっと制裁をくらうことになる。だからメモを取りたくなる。取らずにはいられなくなる。

 

・中途半端な反省ができない

何となく反省なんて甘いことが許されない。適当こいてると殴られますよ。これがその世界の3か月がなんたらという話の根源になるのだなと思う。

 

・他人の改善策が聞ける

自分より長い間その仕事をやっている人。3か月で1年の経験ができる世界で1年やってきただけでもすごいのだが、そんな人が何に対して注目して、どう改善していこうとしているのか。ベテランだからと言っても甘えは許されない世界。だから聞くだけでも価値のある事が毎日聞ける。

 

・3か月で1年分の経験ができるという自己成長を促すキャッチフレーズ

正直胡散臭いキャッチフレーズだが、反省会が機能するのに効力をもつポイントだった。毎日こんだけ反省してりゃそりゃ絶対に短期間でもそれなりにいい進歩があるに決まっている。そう思えるから強制だとしても、個人のモチベーションが保たれ意味のある反省会ができる。しかもこの業界でしかできないと言われ、プレミアム感も増していた。自己成長欲をかきたてるこのキャッチフレーズはそれなりに効力を発揮していたと考える。

 

・純粋にお金がほしい人の集まりの反省会であること

そこに集まるほとんどの人間の目的はお金だ。そこにいる人間の目的がわかっているからこそ、競争しやすく、目標も立てやすい状況だった。目的が同じ人の反省会だから、素直に聞けるし、自分がその人の身になって考えることができ、吸収したり、反面教師にもしやすかった。

 

・人間を学べる

それをしていかなければ生きていけないような、経済的弱者、社会的弱者という底辺の人間が集う場所。そんな連中がそこにいる理由はそれこそさまざまで興味深い、横領の片棒担がされてバレたあげく逃亡中だったり、やくざの舎弟で兄貴が斡旋してくれたから、兄貴のメンツを汚さないために必死にとか、おおよそ普通にのほほんと暮らしているだけでは出会えない人間と一緒に仕事をすることができる。そういう人間臭さを感じる場でもあった。

 

 

以上が僕が体験した最強?のカイゼンで良いと思ったポイントです。

正直今の仕事に上で上げたことがそのまま活かせるなんて思いませんけど、他人がやらないことを毎日当たり前のようにやることで、平均的な人と比べて、何倍もの経験が可能になるんです。

 

それを組織でやったらもっとしゅごい!